2024年9月13日（金）、東部センターをメイン会場として東部センター21名、富山センター23名（子ども1名含む）、西部センター22名（子ども2名含む）が参加し、産直推進委員会主催の「産直キッチン」を開催しました。

 

👇活動全体の様子は動画でもご覧いただけます。

 

今回は、東部センター会場を中心に産直キッチンの様子を報告します。

長野県から有限会社エムプランテイションの山内さん、県内からはとやまレインボーファーム株式会社の吉野さん、立山畜産株式会社の向峠さんの3名の生産者をお迎えし、栽培・飼育のこだわりや特長、苦労していることなどお話いただきました。

とやまレインボーファーム株式会社は、とやま生協の理念を実現するために、組合員だけでなく、すべての人に安全・安心な食をお届けすることを目的に設立されたとやま生協のグループ会社です。吉野さんは、化学肥料を使わない堆肥農法や、農薬をできる限り減らした栽培方法で環境にやさしくおいしい野菜づくりをしている、と説明されました。昨年から組合員の産地見学も少しずつ受け入れ、交流できる機会を増やしているとのお話もありました。

また、栽培した野菜が食べられるなどサルの被害に苦労されている様子もお聴きしました。

有限会社エムプランテイションの山内さんからは、とやま生協のＰＢ商品※｢きのこ四姉妹｣のセット内容の一つ、しめじの栽培についてお話をうかがいました。しめじの栽培では、キノコの菌を培地に植え付ける｢接種」の工程が一番気を使う作業で、無菌状態の部屋で他の菌が入らないようにするのが大変だとおっしゃっていました。また、培養の工程は換気と温度管理によってキノコの生育状況が決まること、培養には90日～100日と長い期間がかかり、手間ひまがかかることなど、時折冗談を交えながら楽しく話してくださいました。　

※ＰＢ商品…プライベートブランド商品のこと

続いて、立山畜産(株)の向峠さんから、産直豚肉として出荷している豚の飼育方法や、産直豚肉の特長についてお話をうかがいました。

立山畜産(株)の養豚場である福野養豚センター・タテヤマファームでは、病気が少ない健康な豚の体が美味しい豚肉に直結するという考えのもとに、豚がストレスなく健康に育つよう健康管理に最も気を配っているそうです。豚の収容密度や豚舎内の温度管理、飼料は飼料米にパン酵母や枯草菌を加えたり、加熱したペレットを与えたりとエサの消化吸収が良くなるようにしているということでした。このように飼育された豚の産直豚肉は、保水性が高く締まりが良い肉質で、豚肉特有の臭みが少ないことが特長だと説明されました。

3人の生産者の方からお話をお聴きした後は、参加者が4グループに分かれて、産直商品を使って調理をしました。生産者の方も皆さんが調理しているところをまわって、交流されている様子も見られました。

｢ピーマンの肉巻きチーズ詰め」を作っているグループでは、吉野さんに「このピーマンほんとに肉厚でしっかりしているよね！」と参加者が声をかける場面も。

会場はあちらこちらから美味しそうな匂いが！どのグループも手際よく調理を進めていきました。

富山会場、西部会場も予定通りに調理が終了し、3会場揃って「いただきま～す♪」

左上から時計まわりで　しゃぶしゃぶレタスの肉巻き、ピーマンの肉巻きチーズ詰め、蒸しなすの梅しそ和え、きのことトマトの大葉マリネ、なすとトマトのチーズ焼き、（真ん中）きのこのアヒージョ、焼きねぎの春雨きのこスープ

試食をしながら、感想などを交流しました。「きのこのアヒージョが美味しかった！」「ピーマンを丸ごと1個食べることはなかなかないけれど、ピーマンの肉巻きチーズ詰めが美味しかったです」「豚肉をしゃぶしゃぶにしている時、向峠さんが言われたように産直豚肉は本当にアクが少なくてビックリしました」など調理をしてみた感想や料理の感想などが聞かれました。

産直豚肉生産者の向峠さんからは「皆さんから、豚肉の良さを褒めていただけると非常に励みになります。これからも精進していきたい」という声も聞かれ、生産者の方も組合員との交流を喜んでいらっしゃいました。

 

＜富山会場＞

 

＜西部会場＞

 

参加者の感想

• 生産者さんがとても苦労されて栽培・飼育されていることがわかりました。
• 豚肉の美味しさ、なす・ピーマンの味、きのこのみずみずしさに驚きました。素材がいいと本当に美味しい料理になることを改めて感じました。
• どの生産者の方もおいしくなるよう工夫され、労を惜しまず愛情を持って作っておられることに感謝します。本当においしかったです。注文します！