11月12日(火)、リーディングボランティア交流会を開催しました。
とやま生協では、視覚に障がいがある組合員向けに、組合員ボランティアが毎週の商品案内を読み上げて録音し、登録されている方へデイジー図書として配達時にお届けしています。現在、36名のボランティアの方が読み上げ活動を行い、14名の方が利用されています。
今回は、9名のボランティアの方が参加し、交流と音訳について学習を行いました。
最初に、富山市の「声のライブラリー友の会」で活動をされている小澤 まり子(こざわ まりこ) さんから音訳の際の大切なポイントについてお話いただきました。
小澤さんは「生活に密着した大事な情報を利用者さんにお伝えしている皆さんの活動には、本当に頭が下がります。利用者さんにとても役立っていると思います。一度皆さんが吹き込まれたCDを一通り聴いてみたのですが、お一人お一人が一生懸命に読んでいらっしゃることが伝わってきて、胸が熱くなりました」とボランティアの皆さんの活動への思いをお話くださいました。
音訳は、「聞き手に音声だけで正しく情報を伝える」ために読む、という目的があるので、「正しく読む」「聞いて理解しやすい」ということが一番大切だそうです。誤読をしないように漢字の読み方を間違えないようにすることや、読むスピードや間の取り方にも気を付けてほしい、と教えていただきました。
同じく「声のライブラリー友の会」で活動をされ、とやま生協のリーディングボランティアもされている麻生さんからは、普段吹き込みをしておられる経験を踏まえて、実際に吹き込みをする際によくある事例をお話いただきました。
「商品名を読む時に、どこで区切るのが正解なの?」「商品名だけではどんな商品なのかわかりにくい時は、どう読めばいい?」などボランティアさんからたくさん質問が出されました。
普段、ボランティアの皆さんはご自宅で一人で吹き込みをされていらっしゃいますが、今回の交流会でお互いに交流することができ、このボランティア活動は一人でやっているのではなく、見えないところで皆で協力している、ということを実感できたのではないでしょうか。