魚津市健康センターの宮島さんに講師としてきていただき、ロコモティブシンドロームについての学習会を行いました。
ロコモティブシンドローム(通称「ロコモ」)は、人間の運動器(骨や筋肉、神経など)の機能が低下し、歩行などの移動が難しくなる症候群で、進行すると要介護の状態につながっていくと言われています。
今日参加した方々はまだまだお元気ですが、「腰が痛い、膝が痛い、手足が動かしづらいということはありますか?」という質問に、皆さん当てはまることがある様子でした。
関節などに痛みが出る主な原因は姿勢の悪さです。お腹や背中、腰回りの筋肉がそれぞれ身体のバランスを保っていますが、どこかが弱ってくるとバランスが保てなくなり、腰や膝など、身体の一部に負荷が集中することで痛みが出てしまいます。
痛みがあると身体を動かすことが億劫になり、ますます身体が弱ってロコモが進行していきます。
魚津市では、要介護認定を受けた人の4人に1人がロコモが原因というデータもあり、ロコモ予防が将来の介護予防につながる大切なことであるとわかりました。

壁に背中を付けて立ち、姿勢を保つ筋力のチェック
ロコモの予防で重要なのは「食事」と「運動」です。
まずはバランスよく3食の食事をとり、そのうえで筋肉や骨の材料になる食品を取り入れます。食事バランスのチェックでは、皆さんの健康意識が高いこともあり、ほとんどの方が10種類の食品群から7種類以上を取り入れることができていました。
参加者から「タンパク質は1日70g以上とるようにと言われているけれど、なかなか食べられない。どうしたらいいですか?」という質問があり、「毎食、手のひら1枚分の肉や魚、豆腐を食べるのが目安ですが、間食に牛乳やヨーグルトを取り入れて補うのもいいですよ」とアドバイスをいただきました。
運動は、65歳以上の人は毎日6,000歩以上歩くことを目安にします。ただし、わざわざウォーキングに行かなくても、家事や買い物、体操などでちょっとずつ身体を動かしたり、立っているときや座っているときにお腹に力をこめ、背筋を伸ばしているだけでも筋肉が鍛えられるそうです。
最後に、ロコモ予防に効果的な足腰を鍛えるトレーニング「ロコトレ」をやってみました。

ロコトレのスクワットをやってみました
1分間の片足立ちは、じっと立っているだけですが、バランスをとるためにいろいろな筋肉を使います。ゆっくり行うスクワットも、動作をゆっくり行うことが普段使えていない筋肉を刺激することにつながるそうです。
ちょっとした運動でしたが、二つやってみただけでも身体が温まりました。
教えていただいたロコモの予防方法を実践し、これからも元気に毎日を過ごせるといいですね!
参加者 13人
参加者の感想
- やっぱり、
運動とバランスのとれた食事をしないとロコモ予防にならないと勉 強になりました。 - 第一に健康。「さあにぎやか(に)いただく」
の10種類の食品を取り入れることを心掛けます。 - わかりやすいお話しで、今日からでもロコトレ、
食べポに取りかかれそうです。