79年前の富山大空襲の日(8月1日)に合わせて親子平和企画を開催し、空襲の体験談をお聞きしたり、戦時中の食事を試食したりしました。
戦時中の体験を聞かせてくださった稲垣よし子さんは、戦争で学校教育の内容が変わり、英語の表現も使えなくなったことや、家庭からは鉄製のものがなくなり暮らしが一変したことなどをお話ししてくださいました。
富山大空襲では「B29の大編隊による激しい空襲で、防空壕から出て河原に逃げました。焼夷弾が降りそそぎ、爆風で家族がバラバラになりました。人のうめきごえ、真っ黒になって倒れている人、まさに地獄絵図でした。その後、父親は3日後に遺体で見つかりました」と、凄絶な体験をされたそうです。
その後も十分な食べ物がないくらしが続いたことなどもふまえ、「戦争を経験して戦争がない平和のありがたさを強く感じました。戦争は2度としてほしくないと思い、60歳を過ぎて語り継ぐ活動を始めました」と、平和に対する思いを語ってくださいました。
お話を聞いたあとは、戦時中に食べられていたすいとんや玄米おにぎりの試食をしました。口いっぱいにほおばる子やおかわりをする子もいました。
また、ペットボトルに入れた玄米を箸でつく精米体験は夢中でおこなって、昔の人がお米を食べるときに味わった大変さを実感している様子でした。
今回の体験は、平和について考え、家族などで語り合う良い機会になりました。
参加者:15人(内子ども5人)
参加者の感想
- 戦争はひとことで言ってしまうと漢字2文字ですが、この2文字は絶対に繰り返してはならないし、戦争の体験談は語り継いでいかないといけない。
- 空襲の体験をした人の話を初めて聞いて、頑張って生きてこられたことに頭が下がる思いです。