6月22日(土)、パレブラン高志会館にて「第1回コープでわくわく講座 防災を楽しくまなぼう!」を開催し、大人38名・子ども32名の計70名が参加しました。
講師としてお越しいただいたのは朝の情報番組「ZIP!」の気象キャスターとしておなじみの「くぼてんき」さん。くぼてんきさんが会場に姿を見せると、子どもたちから「わあ~!」「ZIP!の人だ!」と歓声が上がりました。
番組の裏話や気象キャスターの一日から講座が始まると、普段は聞けない情報に子どもたちは目を輝かせて話に聞き入ります。
ここで、くぼてんきさんから「雨のとき、鳥はどんな行動をする?」とクイズ!
「高く飛ぶ」「低く飛ぶ」「傘をさす」と選択肢が出されると、子どもたちから笑い声が。思い思いの選択肢に手を上げたあと、「正解は低く飛ぶでした。なんでかわかる人~!」とくぼてんきさんが問いかけると、子どもたちから競うようにして「はい!はい!」と手があがります。
「雷に打たれないように」など様々な意見が出ましたが、なかなか答えにはたどり着きません。そんなときに、ぽつりと「湿気で重くなる?」とつぶやき声が聞こえると、「そう!それ!」とくぼてんきさん。雨のときに鳥が低く飛ぶのは「鳥のエサとなる昆虫が、羽に湿気が貯まって重くなることで低く飛んでいるから」なんだそう。このように、身近な現象や生き物の様子から天気を予想する方法や、天気が私たちの生活に与える影響を教えていただきました。
くぼてんきさんが実際に天気予報を読み上げる場面もありました。「2100年の天気予報」と題した、未来を予想した予報です。最高気温が40℃を超える日が当たり前になるという内容に会場から「地球温暖化だ!」と声があがると、「その通り!」とくぼてんきさん。地球温暖化の影響や近年増えている自然災害について話がつながります。
日本では1921~2020年の間に約2℃温度が上がっていて、1時間降水量50㎜以上の年間発生日数が増えているそう。雨で増水した河川の写真が映し出されると、「すごい雨!」「洪水みたい」と子どもたちの声が上がり、くぼてんきさんも「そうなの、これが洪水っていうんだね」と子どもたちと掛け合いながら講座が進んでいきます。
クイズややり取りを通して、子どもたちはくぼてんきさんの話に興味津々。豪雨や災害などの少し難しい話になっても真剣な様子で耳を傾け、あちらこちらから子どもたちがクイズに答えていました。
記憶に新しい「令和6年能登半島地震」から参加者の関心が高い地震については、「日常の中で『地震が起きたらどうなる?』と考えておくことが大切」だとお話されました。地震が起きたらケガにつながりそうなものはないか、自分の住んでいる地域は停電・ガスの停止・断水が発生すると復旧までどれくらい時間がかかるのか*、など具体的に想像しておくことで「じゃあ何を備蓄する?」を考えられるようになるのだそう。「暖房が使えない」に備えて「ポータブル電源を用意する」、「歯みがきができない」に備えて「歯みがきシートを用意する」など、具体的な考え方を学びました。
*地震10秒診断で自分の地域について調べることができます。
最後に、くぼてんきさんは「災害が起きたら、命を一番優先することがなによりも大切」と締めくくり、子どもたちに対しても「子どもたちが自分自身の命を優先して守ることで、お父さん・お母さんの命を守ることにもつながるよ」とお話されました。
くぼてんきさんのお話で、子どもたちにとっては少し難しい災害や防災を分かりやすく学ぶことができました。親子が同じ目線に立って防災について学ぶことで、災害が起きたら何をすればいいのかを一緒に考えられるきっかけとなったのではないでしょうか。
参加人数 31組70名(大人38名・子ども32名)