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2024年度 ピースアクションinヒロシマ

開催日
2024/08/04 (日) ~ 2024/08/05 (月)
開催場所
広島県広島市
主催
広島県生活協同組合連合会・長崎県生活協同組合連合会・日本生活協同組合連合会

広島県生活協同組合連合会・長崎県生活協同組合連合会と日本生活協同組合連合会では「被爆体験の継承や核兵器のない世界への思いを共有する場」として、「ピースアクション」に取り組んでいます。今回、広島市で開催された「ピースアクションinヒロシマ」に、とやま生協から組合員親子3組6名が代表として参加しました。

1日目午後:全体で分科会

幟町(のぼりちょう)小学校平和資料室アドバイザーの岡部喜久雄さんから、「被爆者の証言」を聞きました。母や祖母が被爆した岡部さんは、資料をもとにひとり一人の被爆エピソードを交えながら、原爆が落とされた当時の状況をお話しされました。

爆心地から1km以内にいた人は、地下室、コンクリート造りのビルなど、条件の良い場所にいた人を除いてほとんどの人が致死量の放射線を浴び、熱線と爆風によって即死したそうです。1km~2kmにいた人の死亡率は50~70%で、生き残った人たちは地獄のような景色の中をさまよっていた当時の様子を話されると、会場の空気感も張り詰め、お子さんも真剣な表情でメモをとりながら聞き入っていました。

日本は第2次世界大戦では加害者であることについても話され、戦争は勝っても負けても人を幸せにしないということ、日常が突然奪われるのが戦争だということを強く訴えていたことが印章的でした。

被爆者の証言の他、「出会い直すヒロシマ」と題して、「演劇集団ふらっと」による朗読も聴きました。これまで取り上げてこられなかったヒロシマについてや被爆体験記を通して、映像と朗読のイメージを現在のヒロシマの街と重ねながら、戦争の記憶として何を継承していくのか一緒に考え、被爆者の気持ちに寄り添うことが大切だと学ぶことができました。

被爆者の証言

朗読会

 

1日目午後:袋町小学校平和資料館見学

爆心地から460mの位置にあった袋町国民学校では、教職員・児童ら160人全員が直撃を受け、生き残ったのはわずか数人でした。凄まじい爆風と高熱により外郭のみを残し廃墟となりましたが、数日後には、周りに形が残った建物がほとんどなかったことから、被爆者の救護所として使われました。

焼け焦げた壁には、家族を探す伝言板として使われた跡が残っており、絶望と混乱の中、どのような気持ちで伝言を記していたのかを考える機会となりました。

 

伝言板として使われた壁

袋町小学校

 

2日目午前:広島平和記念公園

前日の分科会で学んだことを思い出しながら、平和記念公園周辺にある爆心地や、原爆ドームなどがある平和記念公園を巡りました。

【爆心地】
原爆ドームから歩いて数分の位置に爆心地があります。現在は、どこにでもあるような路地にポツンとあり、復興したヒロシマを感じると同時に、上空を見上げると、ほとんどの人びとが瞬時にして生命を奪われた原子爆弾が落ちて来たことを想像すると痛ましい気持ちになりました。

爆心地

爆心地には、海外の方もたくさん訪れており、語り部(ガイド)が原爆を落とした当時の様子を話していました。

 

【原爆の子の像】

原爆の投下直後だけでなく、被爆から何年も経ってから白血病で多くの方が亡くなっています。

佐々木禎子さんは、被爆から10年後、12歳で白血病を発症しました。鶴を千羽折れば幸せがやって来ると聞き、回復を願って鶴を折り続けましたが、9か月後帰らぬ人に。

この死をきっかけに、禎子さんの同級生たちが原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、平和を築くための像を作ろうという運動を始め、全国からの募金で「原爆の子の像」が完成しました。

後方の折り鶴ブースには毎年1千万羽もの折り鶴が届けられており、この日は、全国の生協から寄せられた折り鶴が奉納されていました。今回、とやま生協の組合員さんから寄せられた折り鶴を奉納しました。

平和の折り鶴を奉納しました。

 

 

 

 

 

【広島平和記念資料館】

平和の灯(ともしび)、原爆死没者慰霊碑を参拝したのち、広島平和記念資料館を見学しました。

国内や海外からも大勢の方が見学に来られ、館内がごった返す中、原爆が落とされ人々が苦しむ様が描かれた絵や、焼け焦げ炭化した遺品から原爆の凄まじさと被害の大きさを学びました。

また、被爆したアメリカ兵捕虜やドイツ人神父に関する展示資料もあり、日本人だけでなく、世界中の人々が犠牲になったこと、そして残された家族は想像を絶する苦しみがあったことを知りました。

展示物の終盤には、「核兵器禁止条約」の署名・批准の現状が分かるパネルがありました。

日本はまだ批准していないことを知らないお子さんもおり、唯一の戦争被爆国である日本が核兵器禁止条約に批准することで、世界に核兵器の恐ろしさを発信し続けることの大切さを学びました。

 

 

 

 

 

核兵器禁止条約世界マップ

 

 

 

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