くらしの助け合いの会 にこりーな主催「救命講習会」を行いました

10月18日(金)、くらしの助け合いの会 にこりーなが主催し、北部センター サロンピピで救命講習会を行いました。

この救命講習は、にこりーなの活動会員が活動中に万が一のことが起こった時、冷静に対応できるようにと毎年開催している講習です。今年度も一般の組合員から参加者を募集し、全ブロックで5回にわたって開催することになりました。

北部センターでは、にこりーなの会員を含む7名の組合員が参加しました。

講師:応急手当指導員 岡島さん

講師の応急手当指導員 岡島さんはまず、「救命講習はなぜ受ける必要があると思いますか?」と参加者のみなさんに問いかけました。「目の前で人が倒れたとき、どんな対応をすればよいのかを学び、いざという時に実践できるようにするための講習です」と目的を確認すると、参加者は真剣な顔でお話を聞いていました。

 

まず、倒れている人を発見したところから、自分がとるべき行動を一つずつ確認しました。倒れている人を発見したら、声かけを行い反応を伺うこと。反応がなければ救急車を呼び、周りの人に協力を仰ぐこと。呼吸が確認できない場合は胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行うこと、これが一連の流れです。

岡島さんは、「倒れている人を見つけてもすぐに近寄ってはいけません。その人が倒れている場所を確認し、自分の安全が確保できない場合は近寄らないことも大切です」と、自分の身を守ることが最優先と繰り返し語られました。

 

座学のあとは、人形を使って胸骨圧迫の方法を学びました。マッサージの速さや押し込む際の強さ、手のどこを使ってマッサージすればよいのかなど、基本的な知識から教えていただきました。「一度マッサージを開始したら、救急隊員が到着するまで途切れなくマッサージを続ける必要がある」ということで、1人100回を連続して行ったり、素早く他の人と交代しながらマッサージを続けたり、実践的な練習を行いました。

参加者のみなさんは、「思ったよりテンポが速くて難しい…」「力もいるから長く続けるのは大変」と苦戦しながらも、参加者同士で声をかけ合いながらマッサージを行いました。

人形を使って実践!

交代しながら途切れなくマッサージを続けます

続いて、AEDの使い方も実践しました。AEDは不規則な動きをしている心臓に強い電圧をかけることで一時的に動きを止め、心臓を正常な動きに戻す手助けをする機械です。岡島さんはAEDの置いてある場所や、持ち出し方、機械だけでなく同梱されているはさみやタオルを一緒に持っていくことなど、AEDを使うまでの流れも細かく教えてくださり、より本番に近い心持ちで練習に挑むことができました。

AEDの使い方を教えていただきました

実践は二人組で行い、一人がAEDの準備をしている間、もう一人が絶えずマッサージを行いました。「AEDは心臓の動きをリセットするので、電気が流れたらすぐにマッサージを行って心臓を動かすことが大切なんです」と岡島さん。

AEDの使い方や、マッサージを始めるタイミングなど、みなさん戸惑いながらも何度か繰り返して練習し、お互いに要点を確認していました。

AEDを使用する場合も、マッサージは途切れなく続けます

「AEDを使用する際に服を切る場合もあると思いますが、絶対に服を下から切ってはいけません」と岡島さん。みなさんがなぜ?と首をひねっていると、「下から切ると、そのままハサミが首まで当たってしまう可能性がある」と説明があり、目から鱗。「あ~」と納得の声があがり、AEDを使用する際のイメージがより固まったようでした。

 

その後、止血や喉にものを詰まらせた際の異物除去の方法なども学び、3時間の講習は終了しました。岡島さんは参加者に修了証を渡し、「倒れている人を助けられるかどうかは、最初に発見した人にかかっている。救急車が到着するまでどう持たせるか、それを覚えておくことが大切です」と講習を締めくくりました。

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