呉羽丘陵を中心に、自然に親しみながら植物のモニタリング活動などをおこなっている自然保護クラブ主催の「呉羽丘陵自然観察会」を開催しました。
NPO法人立山自然保護ネットワークの増田氏にガイドをしていただき、散策しながら呉羽丘陵の植物について解説していただきました。
「森林の伐採で赤土がむき出しになった呉羽丘陵では、平成3年度から健康とゆとりの整備事業として植林や遊歩道の整備などがおこなわれました。その際、太平洋側から寒椿やムラサキシキブなど、呉羽丘陵に自生していなかった苗を植えました。今、それらの植物が増えています」と教えていただきました。
ルート途中に前方後円墳があります。呉羽丘陵にある10基以上の古墳の中で最大で、樹木が茂っていますが、よく見ると特徴のある形状がわかりました。
「日本海側の笹は雪の重みに耐えるため、しなるので折れにくいです。ヒメアオキの葉は雪解け水の影響で葉が大きいのが特徴です。スギの葉は太平洋側はまっすぐ、日本海側は曲がっているのも雪国のためです」など日本海側と太平洋側の植物の特徴や違いを分かりやすく解説していただきました。
呉羽丘陵の自然観察を通して、身近な里山を守る大切さを考える良い機会になりました。
参加者 5人
参加者の感想
- 太平洋側の苗を持ってきて植樹したことを初めて知りました。
- 日本海側と太平洋側で同じ品種でも遺伝子が違うことを知ることができました。