7月25日(木)、西部ブロック子育て委員会が主催し、「神通川左岸浄化センター見学バスツアー」を行いました。
「神通川左岸浄化センター」は射水市海竜町に位置する下水道の浄化施設。富山市や射水市、高岡市の一部の地域から生活排水が流れてくるそう。
まずは神通川左岸浄化センター職員の茂崎さんに、下水道のしくみを教えていただきました。
下水道には、街に降った雨水を川や海に流す雨水管と、家庭からの生活排水を集めて浄化し、川や海に流す下水管の2つの機能があるそう。
下水管を通って神通川左岸浄化センターに集められた汚水は、最初沈殿池で小さなゴミや泥を沈めた後、反応タンクという設備へ送られます。反応タンクには様々な微生物が入っており、微生物たちの力を借りて、汚れを食べてもらうことで水をきれいにしていきます。
「汚れを食べて重くなった微生物は、最終沈殿池で沈められて水と分離されます。この、微生物の力を借りて浄化を行う反応タンクが一番重要な場所なんです」と小池さん。自然の力で水が浄化されていることに、参加者のみなさんは驚きの声をあげていました。
神通川左岸浄化センターには、毎日60,245㎥、25mプールで換算すると約170杯の下水が入ってきます。その下水を12時間かけて浄化し、川や海に流しているそう。
「大さじ1杯の油を流してしまうと、再び魚が住めるような環境にするためにはお風呂15杯分の水で薄めなければなりません」と聞くと、参加者のみなさんは「え~!そんなに!」と驚いた様子。一度汚してしまった水を再びきれいにすることは、とても大変な作業であることがわかりました。
実際に汚水を顕微鏡で観察してみると、汚れた部分の中からもぞもぞと動く影が見えました。汚水の中で微生物が動いている姿に、子どもたちから歓声が上がりました。
続いて、浄化施設の見学を行いました。
浄化センターに入ってくる下水管と同じサイズの管を見て、その大きさを体験したり、最初沈殿池や反応タンクなどの浄化施設を上から見学したりして、下水道を身近に感じる機会となりました。
地下設備の見学では、地下に張り巡らされた水道管に「おお~!」と思わず声が上がりました。めったに見られない場所を歩き、子どもたちは興味津々な様子でした。
生活に欠かせないものだけれど、普段の生活ではなかなか意識していない下水道。その役割や大切さを知って、子どもも大人もきれいな水を使えることのありがたみを感じるツアーとなりました。
午後からは、高岡の伝統工芸である鋳物を製造している能作の工場を訪れました。
能作では実際に商品を作られている工場を見学させていただいたり