西部ブロック平和委員会では、一昨年前から沖縄についての学習をすすめてきました。その中で、太平洋戦争末期に唯一の地上戦が行われ、悲惨な玉砕を強いられた沖縄戦の背景には、松代大本営(遷都移転計画)建設があることを知り、戦争の歴史を学ぶことを目的にこの見学ツアーを開催しました。
今回のツアーには34名が参加しました。バス内では、松代大本営のDVDを視聴し、沖縄で生まれ育った組合員から戦後の沖縄のお話を聞き学習しました。
現地では、NPO法人松代大本営平和祈念館ガイド2名の方に説明していただきながら、象山地下壕(政府機関、国営放送などの施設)、舞鶴山(天皇御座所建設跡)を見学しました。
1944年11月、沖縄で那覇市の大半が焼失する大空襲があった頃から、長野の松代に大本営の移転工事が始まりました。翌年4月に米軍が沖縄本島に上陸し地上戦が本格化すると、松代では仮皇居を構築するなどして本土決戦準備が本格化していきました。
その時間稼ぎの戦いで沖縄では多くの犠牲を出したことや、沖縄戦と松代大本営の工事は深くかかわること、壕内の固い岩盤や掘削に動員された朝鮮人労働者のこと、工事に日々1万人が従事したことなど、を、ガイドの方が詳しく丁寧に説明してくださいました。
帰りのバスの中では、参加者に感想を発表していただき交流しました。松代大本営の背景に戦争があり、想像もつかない悲しい歴史があった事がよくわかり、これから何を行動すべきか考えさせられる1日になりました。
参加者の感想
- 松代大本営工事と沖縄の悲惨な戦争が関係していたことは知らなかった。
- ガイドさんの話で三種の神器についてなどネット情報では分からなかったことを聞けてよかったです。
- 同じ戦争を繰り返すことがないような活動をしていく必要を強く感じました。