9月11日(月)富山センターにて、睡眠について学習し、より良い眠りにするための体操を行いました。講師は、富山大学名誉教授で眠りの専門家の神川 康子さんと、(株)ハートビートライフ・オカの大家 三穂さんにお越しいただきました。
まずは神川さんより、睡眠の重要性についてお話を伺いました。睡眠研究の歴史によると、文明や技術が発達し便利な社会になってきた現代は、その分眠りにくい環境になってしまっているのだそう。研究を進めていくうちに、子供の成長にも大きな影響があるということが分かってきたということで、「成人するまでに繰り返し睡眠の大切さを学ぶことが必要」と神川さんはおっしゃいます。
また、富山県の女性は世界一睡眠の質が悪いという研究結果も出ており、教育機関を卒業し社会人になるときにも睡眠について学習することが必要だということです。睡眠は日々の栄養であり、削っていいものではないこと。自分の眠りを客観的に正しく把握することも睡眠の質を上げるために重要なんだとか。
太陽の光を浴びること、朝ご飯をきちんと食べること、ウォーキングのような軽い運動を取り入れること、など。これらを行い、眠りやすい生体リズムを作ることが眠りの改善につながる、というお話もありました。
自分の生活に直結している”睡眠”のお話とあって、参加者のみなさんは時折メモも取りながら真剣な様子でお話を聞いていました。
その後、大家さんからより良い眠りのためのストレッチ体操を教えていただき、みなさんで実践しました。今回はイスに座ったままできる簡単な体操です。
はじめに、自律神経をととのえることで深い睡眠につながる、耳たぶ体操を行いました。両手を合わせてこすり、手のひらを温めた後、耳を上、横、下に強く引っ張ります。「もしもしかめよ」の歌に合わせてしばらく体操を行うと、参加者から「耳が温かくなってきた!」と驚きの声があがりました。
「耳のどの部分を持つの?」「回し方はどうしたらいい?」と積極的な質問が続き、参加者同士でやりかたをお互いに確認し合う姿もあり、とても和気あいあいとした雰囲気でした。
また、腸内環境を整えるための腸ひねり体操も行った後、ストレッチポールの上で足踏みを行って体幹力を鍛え、体操は終了しました。
大家さんは実践した体操について、「すべてをやろうと思わなくてもいい。できそうなものを習慣として取り入れていってほしい」と言っておられました。
神川さんに教えていただいた科学的な睡眠の重要性や、大家さんの体操を生活の中に取り入れ、よりよい眠りにつなげられるといいですね。
(参加人数 26名)