認知症は早めに適切な対処を受けると、認知機能の低下を抑えることが出来ると言われていますが…
・どんな症状が出たら病院に行くの?
・自覚のない人をどうやって病院につれていけばいいの?
・認知症の人とのコミュニケーションの取り方は?
など疑問も多いと思います。
今回は認知症の入門編として、社会福祉士の方に来ていただき、認知症の基本的な内容について学びました。
講師としてお迎えしたのは、神明五福地域包括支援センターの社会福祉士 松林さん。
現在富山県では3人に1人が高齢者であり、そのうちの5人に1人が認知症になると言われています。
誰にとっても身近な病気になりうるということを踏まえ、認知症の種類や物忘れとの違い、予防するにはどうすればいいのかなど基本的な内容を学びました。
途中、休憩がてら「コグニサイズ」という体を動かしながら脳トレを行う体操をしました。初めは簡単にこなしていた方でも、少しずつレベルを上げていくと動作がチグハグになってしまい、みなさん笑いながら楽しく体操に取り組んでいました。
その後は、認知症の方とどのように接すればいいのか、具体的な場面に沿って学びました。はじめに自分の名前を名乗ったり、おかしなことを言っていても最後まで話を聞いたり、否定しないという事が大切だそうです。
また、「長年続けていたことは体が覚えているという場合もあり、例えば料理などは『できないからやらせない』のではなく、『一緒にやる』という態度で接することも効果的です。認知症を正しく理解して接することで、進行を抑制することにもつながります。」と松林さん。
地域での見守りについては、近くに住んでいる高齢者の様子に、今までと異なる部分がないか発見することが大切です。
服装やにおいに違和感はないか。食事はとっているか、郵便物は溜まっていないか、など。「何か気になることがあれば、地域の包括支援センターや警察に相談するなどの行動をしてほしい」と教えていただきました。
参加者の感想(参加人数 34名)
- 改めて認知症の症状について、接し方や認知予防に、正しい理解をしていくことが大切だと思いました。わかりやすい説明でよかったです。
- わかっているようで、他人には聞きにくいことを学ばせていただきありがとうございました。
- 病気の正しい理解が出来ました。そして、自分の考え方や行動についても理解を深めることが出来ました。